思考の歪み
ギャンブル依存症の症状に嘘をつく、という事があります。最初はギャンブルによる借金を隠す為に嘘をついたり、ギャンブルする為のお金を得る為に嘘をついたりします。それが進行していくと、些細な事でも嘘をつく事に対抗がなくなってしまいます。例えば、急な飲み会が入った時に、仕事で残業して遅くなるとか。正直に話すと説明がめんどくさいと思うと嘘をつくようになります。本人の自覚はそれ程深くないかもしれませんが、周りの人からすると信用出来ない人間と思われます。
思考の歪みがはじまっています。ギャンブル依存症の進行とともにひどくなります。自分は悪くない、外的要因に責任を押し付け気味になっています。人に対して、謝らない。謝れない。どこかで自分は悪くないと思っています。しかし、その思考は相手には伝わります。自分は心の底では謝っていない、その気持ちが相手に伝わります。本人は気付きにくいです。しかし、この事は重要です。誰かが伝えないと回復に繋がらないかと思います。
この思考はギャンブルをする時にも起きています。私の場合、競馬の予想は当たっている。あの騎手がミスをしたから負けたのだ。または、直線で不利があって負けた。あの不利が無ければ当たっていた。競馬新聞のグリグリ本命がハズレた場合は競馬新聞のせいにする。自分の負けを自分の責任として受け取らない。この思考が普段の生活に影響を与えてきていると考えられます。
全ての責任は自分にある。ギャンブル依存症を克服するのは自分である。病気のせいにしない。迷惑をかけてきた人に対して逃げない。この事を身をもって成し遂げていく責任があります。ギャンブル依存症は非常に根が深い病気です。お金の浪費だけではありません。思考の歪みに気付いて、更生していくことが大事です。毎日、少しずつ回復していくように努めてましょう。