ギャンブル依存症克服日記

ギャンブル依存症ですべてを失った者です。ギャンブル依存症は心の病気です。その人の人格異常ではありません。1人でも多くの方に理解してもらいたい。

依存症の恐怖

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 先日、歌手の槇原敬之さんが覚醒剤所持の疑いで逮捕されました。槇原さんは過去にも覚醒剤での逮捕歴があるため、依存症でない方はまたか、やっぱりと思われる人もいるかもしれません。しかし1回目の逮捕は1999年なのでもう21年も前の話です。21年も間が空いているのに、スリップしてしまうのか、、、と正直驚きました。ずっと使用をひそかに続けていて、たまたま捕まったのが21年後だった、ということではなさそうです。間の正確な期間は本人にしかわかりませんが、長い間覚醒剤を使用せずに生活を送ってこられたのは事実かと思います。

 

 ギャンブルやアルコールも覚醒剤と同じで依存症です。依存の対象が異なるだけで脳内で起こっている問題はほぼ同じだとといいます。最近ではゲーム依存症も問題化してきています。依存症問題がより身近に感じられ人もいると思います。20年近くもやめれていたのにスリップしてしまう。本当に恐ろしい病気だと思います。なんらかの心の隙があったのかもしれません。依存症は一生治らないということが裏付けされたような気がしました。私もギャンブル依存症で現在は回復しています。しかしその期間はわずか3カ月ほどです。今はギャンブルの衝動はありませんが、また何かのタイミングやきっかけが発生すれば元通りのギャンブル依存症になるのかと思うととても恐怖を感じます。

 

 現在、ギャンブル依存症の治療として、毎週1回GAのグループミーティングに参加しています。その中で10年間ギャンブルをやめ続けている人がいます。正直そこまでやめれているのであれば、もうグループミーティングに参加されなくても大丈夫なのではないか?と思っていました。しかし、その人は、やめ続けれるように今でも毎週グループミーティングに参加されています。その意味が理解できたように思います。今まで数々のギャンブル依存症の人を見てこられていて、ミーティングに参加せずにスリップをする人を何人も見てきたと言われています。今回の槇原さんの逮捕もまさにそうかもしれません。自分はもう大丈夫だとは思わず、今の状態を保ち続けるためにグループミーティングには参加し続けようと改めて感じた事件でした。

 

 

 

 

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