ギャンブル依存症克服日記

ギャンブル依存症ですべてを失った者です。ギャンブル依存症は心の病気です。その人の人格異常ではありません。1人でも多くの方に理解してもらいたい。

信じてもらえない

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 ギャンブル依存症の当事者は誰もが経験している事かと思います。ギャンブルをやめていても、信じてもらえないこと。それは何回も何回もギャンブルをやめようとして、失敗しているからだと思います。ギャンブル依存症の当事者の感覚と、その周りの人達の感覚には相当ズレがあると思います。

 

 GAのグループミーティングでの話しです。ギャンブル依存症の家族は、本人がギャンブルをしていなくても常に疑い目を持っている、という話です。仕事で帰りが遅くなった、また服がタバコの匂いがする。この様な事があった場合は必ずパチンコに行っていたと疑われます。本人は行っていなくとても、周囲の家族はそう思います。それが現実です。

 ではどれくらい辞め続けていたらその疑いは晴れるのか?それについては明確な期限はありません。ギャンブル依存症の当事者はそれ程に事の重大性に気付いていない場合が多いようです。周りの人達はもっと深刻に、重大に考えている場合が多いです。

 

 10年、20年ギャンブルをしていなくても、信じてもらえない。それは現実として受け止めなければいけない事です。またギャンブルに行ってたのだろう、ともし言われたとしてもそれは仕方のない事です。今までの自分自身の行いが相手にそう思わせているのです。信じてくれよ、と思うかもしれませんが、それは無理な話です。そういうものだと理解した上です、相手と接する事が重要です。

 

 もし、仕事で遅くなるなら事前に連絡を入れる。お金に関する事は常にオープンにする。自分がしてきた行いが、今の状況を作っている。その自覚を持って接する事がとても重要だと思います。依存症から回復している状況であったとしても、その回復状況は相手には完全に伝わりません。その現実を理解しなければ、またその事がストレスになり、スリップをする可能性があります。

 

 たとえ借金を完済している状況であったとしても、ギャンブル依存症はいつ再発するやもしれません。自分はもう大丈夫だ、という慢心が最も危険であると思います。

 

 

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