ギャンブル依存症克服日記

ギャンブル依存症ですべてを失った者です。ギャンブル依存症は心の病気です。その人の人格異常ではありません。1人でも多くの方に理解してもらいたい。

中学校事務職員カメラ転売の件

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 中学校事務職員の横領事件が報道されました。その手口は消耗品を購入したと見せかけて、カメラを購入していた、という手法でした。私は過去に仕事で、学校に備品の販売をする仕事をしていました。私の過去の経験から言うとこのようなことは日常茶飯事に行われていました。金額が大きいから報道されたのか、このような事件がなぜ報道されたのか良く分かりません。

 

 学校だけではなく、官公庁においてはいまでも一部の立場の人は普通に行われているように思います。役所は1年間で使用できる予算が科目ごとに決まっています。3月末までにその予算を使い切らないと、来年度は予算が削られるそうです。私が営業していたころの話ですると、役所ごとに違いますが、2月くらいからその予算を使い切る行動が出始めます。消耗品に使うお金が余りそうな時はは、まじめな担当者は使わないかも知れませんが消耗品を買い集めます。民間の感覚では無駄使いですが、官公庁では余らせてしまえば来年度の予算をカットされる為、使い切ります。私たち民間の販売会社は物が売れるので、この時期はある意味稼ぎ時となります。

 

 この仕組みを悪用する人が今回逮捕された事務職員です。3月末までにあまりそうな予算を使ってカメラを購入します。しかしこの仕組みを使うのには協力者が必要です。私のような販売会社です。消耗品の予算が余っているので、実際購入するのはカメラですが、伝票は消耗品を買ったように見せかけて書き換えを行います。仕組みはいたって簡単です。しかしこの偽装に気がつかないのが実情です。私たち販売会社としては、消耗品が売れようが、カメラが売れようが、売り上げ立てば問題ありません。お金も払っていただけます。この手の話を持ちかけられて、断れば売り上げが立ちません。事情には深入りせずに販売をするケースがほとんどです。

 

 今回のケースはその仕組みを悪用して私服を肥やしていたことが問題だと思います。このカメラを、もし本当に学校の備品として活用していれば逮捕されることはなかったでしょう。実際に予算を有効活用するために伝票を書き換える場合もあります。学校としてカメラが故障して新しいカメラが欲しいとします。しかしカメラを購入するための備品予算がなくて、消耗品予算が余っているような場合も本当にあると思います。販売する側としては個別の事情まではわかりません。いずれにしてもこのような販売ケースは本当によくありました。

 

 逮捕された事務職員は借金の返済に充当したと言います。公務員の給料なので少なくはないはずです。お金の使用目的まで調べて欲しいと思います。もし、ギャンブルが背景にあれば、ギャンブル依存症が疑われます。この事件の背景にはギャンブル依存症がありますと、そこまで報道して欲しいと思います。

 

 

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