ギャンブル依存症克服日記

ギャンブル依存症ですべてを失った者です。ギャンブル依存症は心の病気です。その人の人格異常ではありません。1人でも多くの方に理解してもらいたい。

横領の心理

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 ギャンブル依存症が進行すると、横領をする人もいます。最初は借金。それでも負けを取り返そうとするので、次の手段は横領です。ここまでくると脳が善悪の判断がつかなくなっています。そもそも本人は勝つも負けるも関係なく、その勝負をしたくて我慢できない状態になっています。病気なのです。

 

 

 

 先日も京都で自動車販売業の方が逮捕されていました。車の代金を使い込んでしまったのでしょう。レンタカーでつないで時間を稼ぎたかったのでしょうが、先にバレてしまいました。捕まってもなお、だまし取るつもりはなかったと供述しているあたり、ギャンブル依存症の自己肯定感が強く馴染み出ているなと思ってしまいます。本人の為にも早期に捕まった方が良かったと思います。

 

 ギャンブル依存症は進行します。つまりは負けが増えれば増えるほど、賭け金が増して行きます。銀行や、カードローンで枠がいっぱいで借りれなくなった。そこで気付いて治療に繋がればまだ症状としては軽い方だと思います。そこから深追いすると、その負け分を取り返そうとと、会社のお金や家族のお金に手をつけてしまうことになります。

 

  今回の事件は数百万円の現金だったことでしょう。ギャンブル依存症者の心理はその全部を使う勇気はありません。最初は10万くらいから始めて、20万にしようと思います。それで10万円のもとでを返せば手元に10万円が入って来ます。ギャンブル依存症の典型的な思考です。しかし、これは勝っても負けても結果的には破綻します。

 

  上手くいって10万円が20万円になったとします。ギャンブル依存症の脳は一旦10万円を返金して、勝った10万円で勝負します。そして10万円は無くなります。そうするとコントロールが効かないので、また横領したお金を元手にギャンブルをします。すると今度は負けます。そうなるとドツボです。結局、横領したお金全額を失う事となります。

 

 

 結局、ギャンブル依存症である限り欲望に限りがありません。10万円勝てばさらに10万.100万と欲してしまいます。そのうちどこかで必ず負けます。そうすると、今までの勝ちを取り返そうとしてしまうので必ず大きく賭けます。そういうサイクルでどんどん病気は進行してしまいます。ギャンブルをしている時はその事に気付けません。何か、キッカケがないとこのサイクルから抜け出せないのです。これが依存症の恐ろしさです。

 

 ギャンブル依存症の治療タイミングは発覚です。最初の発覚で、家族や周り人達は本人が泣きながらに謝ろうが、詫びよが信じてはいけません。治療に行かないければ治りません。そのキッカケを医療につなげなければ必ず再発します。そのタイミングを絶対に逃さないで下さい。

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