ギャンブル依存症克服日記

ギャンブル依存症ですべてを失った者です。ギャンブル依存症は心の病気です。その人の人格異常ではありません。1人でも多くの方に理解してもらいたい。

ギャンブル依存症に薬はない。

 ギャンブル依存症に公的医療保険が適用されるようです。依存症というのが病気である事が公に認められる第一歩になればと思います。ギャンブル依存症の治療というと、何か薬剤があるのかと思われるかもしれません。しかし、ギャンブル依存症は心、または思考回路の病気です。残念ながら薬で治るものではありません。アルコール依存症もそうですが、アルコール摂取による、肝臓の治療薬は提供されても、アルコールに対する欲求を抑圧する薬はありません。そこはギャンブル依存症もアルコール依存症も同じといえます。

 

 

 私はギャンブル依存症の自覚を持った時、いろいろとインターネットで調べました。ギャンブル依存症の事を調べると、その症状であったり、悲惨な結末であったりとギャンブル依存症の事について書いてある記事はたくさんありました。しかし、治療であったり、回復方法であったりという記事はほとんどありませんでした。病院の紹介もありましたが、とても遠く現実的ではありませんでした。一度、勇気を出して精神科の病院も受信しましたが、適切なアドバイスを受ける事なく終了しました。精神科にも色々と専門があるようです。ギャンブル依存症の自覚はあってもどうしていいか、わからなくなっていました。親にも相談出来ず、友人にも相談出来ず、孤立を深めました。

 

 そんな中、借金がバレてしまいます。家族から攻められます。当然です。信用も失い、絶望の最中ようやく専門の病院に行かされたような形となりました。結果、どん底にならなければギャンブル依存症と向き合う事が出来ませんでした。今はGAのグループミーティングを週に1回通い続けて、ギャンブルの衝動は抑えられています。

 

 グループミーティングの参加者には、いろいろな経緯でGAにたどり着いた方がおられます。私のように、病院を経由して来られる方や、家族や友人に勧められて来られる方。羨ましいのは奥さまと一緒に来られる方です。家族の理解があり、共に治療に励まれる姿勢はきっと回復するのだろうと感じます。私のように離婚してからではなく、GAや医療にたどり着けるように、ギャンブル依存症についてたくさんの人に知っていただきたいです。