6億円横領事件、その背景には・・・
大阪の寺崎電気産業にて6億円の横領事件の記事が出ておりました。社員が銅材を販売して着服したと書かれていました。その社員はギャンブルや生活費に充てたといっております。ギャンブル依存症です。6億円の金額にも驚きましたが、ここまで大規模な横領となると、会社の一社員の力でできてしまうのか？と疑問がわいてきます。何トンにも及ぶ銅材の移送、現金のやり取り。封筒で渡せるレベルではありません。きっとお仲間がいるのだろうと推測されます。
寺崎電機産業で調べると、東証ジャスダック上場企業です。この後株価はどうなるのだろう？6億円着服されるくらいだからもっと儲けがあると予測されるのか。売上350億の会社にとって6億円くらい大したことがないとなるのか、今後の動向にも注目してみたい。
今回の事件について元社員は実名で報道されていました。刑事事件になっているので懲役刑になるのかはまだわかりません。ただ、6億円という金額が弁済できるのか。ギャンブルに使っているということはおそらくほとんどお金が残っていないと推測されます。その場合、6億円はどうなるのか？6億が返済されなくても、その金額に相応する法人税は会社にはかかってくるはずです。いずれにしても会社にとって損失は発生しています。
今回の事件にはギャンブル依存症が深くかかわっています。報道ではその言葉は全く出てきません。横領事件の報道にとどまっています。その報道に関して、大衆の反応は様々です。馬鹿な会社だなぁ、そこまで気づかないのかよ。社員の人間性に問題がある、そんな社員雇うなよ。しかし、その社員に人間性の問題があるのであれば、そこまで重要なポストに就けるはずがありません。元社員の起こしたことは犯罪です。しかし、元社員はギャンブル依存症なのです。私はギャンブル依存症について少しでも触れてほしいと思います。ギャンブル依存症に警鐘をならしてほしいと思います。ギャンブル依存症に金額の天井はありません。金額が多くなるにつれ、進行していきます。世の中には発覚していないだけで、ギャンブル依存症の人による事件はまだまだあります。少しでもなくなるように、ギャンブル依存症の人が治療につながってほしいと切に願います。
